神宮大麻 お年神様

新しい年を迎える前に

 12月に入ると、日本人の大御祖神、総氏神と尊ばれ親しまれている伊勢の神宮「皇大神宮」(天照大神)の新しい御神札と地域を護る氏神様の神札、またお年神様を、当社では地域の総代さんが頒布しております。
 神棚の煤はらいをして新しい御札をお祀りし、家族共々清々しい新年を迎え、新たな気持ちで家庭のまつりを続けてください。
 総代さんがいない地域やお留守の多い方は、社務所にてお頒けしております。


御神札・お年神様のまつりかた

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 北上市諏訪神社の氏子の皆様は、お年神様は画像のとおりお祀りしてください。画像では御神札をわかりやすくするために、神宮大麻の前に幣束を立てておりませんが、幣束は宮形の中央に置いてください。
 画像のような三社造りの宮形では、中央に私たちの総氏神様である伊勢の神宮の神宮大麻を、向かって右には氏神さまの御神札を、向かって左側には崇敬している神社の御神札をお祀りします。一社造りの宮形の場合は神宮大麻を一番手前に、そのうしろに氏神さま、そのうしろに崇敬する神社の御神札をお祀りします。

各地域で習わしが異なりますので、お年神様の祀り方は氏神様の神職にご相談ください。

 


お正月を迎える準備

 新しい年を清々しく迎えるために、暮れが近くなりましたら、家や会社の大掃除(すす払い)をし、神棚も丁寧にお掃除をすませ、新しい御神札にお取り替えします。家庭や会社に福をいただくよう玄関にしめ飾り、松飾りや牛蒡〆(ごぼうじめ)を飾り、神棚や床の間等には鏡餅をお供えします。お年神様のみちしるべとなります。玄関飾りは正月の7日の夕方には取り外します。

 鏡餅は単に賑わいだけの正月飾りではなく、家に幸福を授けにお越しになる年神様が宿る「よりしろ」です。神様の宿った鏡餅は、正月が過ぎたから一年の健康と安泰を祈り皆様で戴きましょう。鏡開きの十一日に戴きますが、松の内が開けたら、家族がそろった時などに戴いても結構です。

お正月前に家族・親族に不幸があった時の過ごし方

 「忌服(きぶく)」あるいは「服忌(ぶっき)」とは、家族や親族が亡くなったとき、一定の期間を喪に服すことです。
 派手なことを控えて身を慎み、故人の死を悼み、御霊をなご和めるための期間のことで、最も長くて50日間(仏式での49日)とお考え下さい。その期間の内にあることを「忌中(きちゅう)」といいます。
「忌明け(いみあけ)」とは忌みの期間(50日)を終えたことを言います。
よく、葬儀と同時に初7日、35日、49日の法要を済ませることが多いようですが、法要を済ませたからといって、この期間は「忌中」の内であることに変わりはありませんから、慎み深くお過ごしになり、静かに故人のご冥福をお祈りしながらお暮らし下さい。
 
 「服」の期間は、昔は一年間といわれましたが、多忙な現代社会では困難です。現在では本人の心得にまかすことになります。「服」の期間は、悲しみを乗り越えて平常な生活にもどるための「心のけじめ」をつける期間とされ、それぞれの心情にゆだねられるものですが、ただ時が過ぎるのを待つのではなく、自分との関係において長くても半年を目安にするとよいでしょう。

忌(いみ)の期間
50日 父母、配偶者、子 
30日 祖父母、孫、兄弟姉妹、配偶者の父母
10日 曾祖父母、曾孫、甥姪、血族伯叔の父母、子の配偶者、配偶者の祖父母、配偶者の兄弟姉妹
3日 兄弟姉妹の孫、従兄弟姉妹、血族伯父伯母の祖父母、兄弟姉妹の配偶者、孫の配偶者、配偶者の曾祖父母、配偶者の甥姪、配偶者の血族伯父叔母
1日 その他の親族

 その家の主人、あるいは喪家として「忌明け」(50日)している場合には例年のお正月より慎ましやかにお迎えします。
 お正月が「忌中」(50日内)期間にあるときは、お正月の神社へのお参りは遠慮し、小正月、または旧正月、あるいは忌明けをしてからお参りください。

 

 

 

明治天皇御製
我国は神のすゑなり神まつる. むかしのてぶり忘るなよゆめ